日本語化設定について
Windows 95、98、98SE、そしてMeの世代までは、英語版のオペレーティングシステム(OS)による多数の言語(多言語)への対応は決して良かったとは言えませんでした。Microsoft社から日本語用IMEをダウンロードし、インストールして英語版Windowsを日本語対応可能なものにしても、日本語がうまく表示されなかったり、きちんと入力ができなかったりなどのトラブルが相次いで起きました。結局、それらのトラブルを完全に回避するためには、一台のパソコンにわざわざ英語版と日本語版のWindowsをインストールするという『デュアルブート』を施さなくてはならなかった訳です。
ところが、Windows 2000 Professional以降、マイクロソフト社はオペレーティングシステムによる多言語の対応をOSの一機能としてその中に組み込み、これにより英語版Windows 2000がインストールされたパソコンでも、設定さえすれば日本語の表示や入力が十分にできるようになりました。つまり、これまでのように日英両方のWindowsをインストールする『デュアルブート』の必要性は無くなったという訳です。とはいえ、この段階ではその機能はまだ完全とは言えず、なかにはインストールをすると文字化けを起こしてしまう日本語版アプリケーションソフトがあったのも事実です。
では、近年主に使用されているWindows XPではどうでしょうか。マイクロソフト社はXPの多言語の対応をWindows 2000の時よりもより一層良いものに仕上げました。マイクロソフト社によると、どの言語のバージョンのWindows XPもシステムのメニュー表示などオリジナルの言語表示をする部分以外は、骨格となる部分が共通しているため、多言語への対応はほぼ問題無しとのことです。
もちろん、Windows XPでも日本語化設定の際に、ただ日本語の読み書きを可能にするだけでは、やはりe-mailの件名部分が文字化けしてしまったり、日本語版のソフトウェアが文字化けをして使えなかったりなどの『文字化けトラブル』が発生します。つまり、こういった現象が起きないように、きちんと設定をしておけば文字化けを起こすことも無く、英語版でも十分に日本語化できるということです。
なお、誤解を招かないために付け加えますが、これは英語版Windows XPを完璧に日本語版のXPに変えてしまうという意味ではありません。基本的に元々は英語版Windowsですので、システムのメニュー表示やエラーメッセージなどに関しては、英語表示のままとなります。
例えば、私自身、OSは英語版Windows XPを使用していますので、もちろんMy DocumentやMy ComputerなどにあるMenuは英語で表示されます。ところが、日本語版のマイクロソフトオフィースをインストールして、使用しているワードやエクセルなどのメニューやツールなどは、何の問題もなく日本語で表示されています。要するに、日本語版Windowsに対応するソフトは、ごく普通に使うことが可能だということです。
ただし、英語版Windowsに日本語化の設定を施した後、英語版のアプリケーションをインストールした際、例えば、英語で表示されるはずの年月日の部分だけが文字化けして表示されるなどの現象が起こる場合があります。これは、インストールした英語版アプリケーション自体が日本語以外の言語、例えば、英語やスペイン語などの言語にしか対応していないからなのです。しかし、これも少し設定を変更することによってちゃんと表示されるようになりますので、あまり心配はいりません。もっとも、この現象は、日本語版Windowsに日本語をサポートしていない他国語のアプリケーションをインストールしても起こる現象です。また、中には日本語に対応していない他国語のソフトを日本語化してくれる「日本語化パッチファイル」がウェブサイト上で提供されているものもありますので、特に神経質になる必要はないのかも知れません。
2006年5月29日