Q.
スパムメールについて教えてください。 親しい知り合いにしか知らせていないはずのアドレスにもスパムメールが入ってきます。 スパムメールが入ってこないようにする方法はありますでしょうか?
A.
■ スパムって何?
スパムとは、インターネット上で大量の同一メッセージを、電子メール等を使用して送る行為を指します。スパムによって送信されるメールには次のようなものがあります。
- 送信側の情報を隠して大量に送り付けられる迷惑メール
- 簡単に金儲けができる等と言った、マルチ商法的なメール
- 受取人が依頼しないにも拘らず送り付けられる企業広告や販売促進用メール
これらのメールは受け取り側が好むと好まざるとに拘らず送られてきますので、受け取りを好まない人にとっては大変迷惑な訳です。 迷惑メールやジャンクメールと呼ばれる『受け取って嬉しくない』メールの一種なのです。
■ スパムの語源は?
スパムの語源は、IT用語辞典 e-word から抜粋すると次の事のようです。
「SPAM」とは、Homel Foods社の味付け豚肉の缶詰の商品名のこと。イギリスのコメディー番組「Monty Python's Flying Circus」(モンティ・パイソンの空飛ぶサーカス) の有名なコントに次のようなものがある。レストランに夫婦が入ってきてメニューを選んでいると、近くに座っているバイキングの一団が「SPAM、SPAM、SPAM!」と大声で歌いだす。次第に店員も「SPAM」を連呼しだし、最初は嫌がっていた夫婦も最後には屈してSPAMを注文せざるを得なくなる、という筋書き。ほしくもないのに大量に送りつけられてくる広告メールから、このコントでしつこく連呼される「SPAM」を連想したのが由来と言われている。
という事で、豚の缶詰が思わぬところで有名になってしまったようです。
■ アドレスはどのようにしてスパム業者に知られてしまうのか?
親しい人にしか知らせていないはずのアドレスに何故スパムメールが入ってくるのか、疑問に思っている人は多いようです。 アドレスをスパム業者(スパムメール発信者)が知る経路には次のものがあります。
- 掲示板等へ投稿し、自分のメールアドレスが何処かのウェブサイトに掲載されている。
スパム業者またはスパム業者とメールアドレスリストを売買する業者は、公開されているウェブサイトから『@』等をキーワードとしてメールアドレスを検索・収集するロボット(ソフトウェア)を使っています。 投稿先のウェブサイトがその検索の対象になれば、メールアドレスを知られてしまいます。
- 自分のホームページを持っている。
自分のホームページには、当然連絡先としてメールアドレスを記載しているはずです。この場合も同様に検索ロボットにメールアドレスを収集されてしまいます。
- インターネットショッピングや特定のサイトで、メールアドレスを情報として提供する。
基本的にインターネットショッピング等を主催している会社は、顧客メールアドレス等の個人情報の守秘義務があります。 しかし、最近個人情報流出のニュースがしばしば聞かれるように、会社が意図する、しないに関わらずその情報が漏れる可能性は十分あります。
- 名刺やチラシ等、メールアドレスを記載したものを無差別に配布している。
メールアドレスのリストはスパム業者へ売ることが出来ます。即ち、メールアドレスを売買目的のために手段を選ばず収集している人が居ます。配布した名刺やチラシなどから収集される事は容易に想像できます。
- 想像しやすいメールアドレスを使っている。
無料または有料のウェブメール等で、登録したいアドレスが既に存在した場合、それを避けるためにサイトから推奨のメールアドレスが示される場合が有ります。 それらは大抵の場合、名前と数字の組み合わせ、例えば 『takashi12@xxxxx.xxx』などが殆どです。 これらのメールアドレスは想像しやすいアドレスです。 スパム業者は、既存のメールアドレスから、あるルールに従って新たにメールアドレスを自動発生させることも行います。上記のアドレスなら直ぐに作成されてしまいます。
- メールアドレスを知らせた友人が、ウィルスやスパイウェアの被害に遭う。
ウィルスやスパイウェアの被害に遭うと、自分のパソコン内のアドレスブックや HTMLファイルに記載されているアドレスが全て盗まれる場合があります。アドレスを知らせた友人がその被害に遭うと、たった一人にしか知らせていなかったアドレスが、結果としてスパム業者に知られてしまう事にもなる訳です。一度スパム業者にメールアドレスが渡ってしまうと、スパム業者間でアドレスリストの売買も行われますので、一気にスパムメールが増える結果になります。
以上、これらが経路の全てではないと思いますが、とにかく一度誰かにメールアドレスを知らせると、確率の大小は有りますが、スパムの対象になってしまうと覚悟しておいた方が良いと言えます。即ち、電子メールを使う限りは、スパムメール等の迷惑メールを受信することは避けられない事なのです。 では対策は無いのでしょうか? 確かに、スパムメール等の迷惑メールをゼロにする事はできませんが、最小限に抑える事はできます。
■ スパムメールを減らすには?
スパムメールを減らすには、次の手段があります。
- スパムメールには返信しない。
スパムメールに返信すると、そのアドレスが使用されている証拠になります。 使用されているアドレスは、価値の高いアドレスとして、売買される可能性も高くなり、さらにスパムメールが増えます。 『受け取りたくない』と抗議のつもりで返信する人を少なからず見かけますが、それは逆効果になります。
- スパムメールを開かない。
スパムメールを開くとメールに埋め込まれている画像(小さいか透明の場合が多い)がウェブ上の特定のサーバーからダウンロードされます。その結果送信側にメールを開いたことを知らせてしまうことになります。 また、それだけではなく、ウィルス等のプログラムを送り込まれて、バソコン内のアドレスブックや HTMLファイルに記載されている全てのアドレスを盗まれてしまう事もあります。メールの件名をハイライト(白黒逆転)するだけでメールの中身を見られるプレビュー機能を持つメールソフトがありますが、その機能はオフにしておく事をお薦めします。 プレビューも、メールを開いたのと同じ結果になります。
- ウェブ掲示板等への投稿や寄稿は、それ専用のメールアドレスを使う。
ウェブに投稿や寄稿すると、投稿または寄稿者のメールドレスが記載される場合があります。掲載されたメールアドレスは検索ロボットに見つけられ、スパムメールリストに載せられる事を覚悟しなければなりません。しかし、投稿専用のメールアドレスを作り、そのアドレスからいつも投稿または寄稿すれば、そのアドレスに沢山スパムメールが来るようになったとしても、そのアドレスを廃却するだけで、他に被害を及ぼさずに済みます。
- ソフトウェアのダウンロード、インターネットショッピング等の場合も、それ専用のアドレスを使う。
登録した情報がいつどこで漏れ、スパム業者に利用されるか分かりません。漏れても、それが分かった時直ぐに捨てられるアドレスを持つことは有用です。
- ホームページを持っている人は、メールアドレスの表記に注意する。
ホームページに載せる連絡先のメールアドレスも、上記の検索ロボットに見つけられてしまいます。メールアドレスを記載するときは、メールアドレスの一部を全角にするなどの工夫をします。例えば、xxxxxxx@xxxx.xx の『@』を全角の『@』にします。 有効なメールアドレスは全て半角文字ですので、全角文字が入っていると無効になり、たとえ検索ロボットに見つけられても、そのアドレスにスパムメールが来ることは有りません。この際、悪意の無い人の為に、ホームページ上のメールアドレスはハイバーリンクを削除し、メールを出すときは、全て半角で送信先を入力してもらうような注意書きが必要となります。
- メールアドレスは、想像しにくいアドレスにする。
メールアドレスは元々は想像しやすいアドレスが便利なのですが、スパムメール等の迷惑メールが多くなった現状では、一工夫するのが安全です。『名前+数字』等の想像しやすいメールアドレスは極力避けるのが賢明でしょう。
以上の事を心掛ければ、スパムメール等の迷惑メールの被害は確実に減ります。しかし完全に無くすことは出来ません。 また、一度スパムメールが入ると、それを無くすには、残念ながらそのメールアドレスを捨てるしかありません。 良心有る電子メールの使い方をして欲しい物です。
筆者も一日に何通かスパムメールを受け取っています。 しかし、上記の心掛けと前回の迷惑メールの処理を実施する事で、苦にならない程度になっているのも事実です。
情報提供者: 塚本 隆志 (T&M) 2005年1月10日