Q.
Windows MEを使っていますが、コンピュータが突然動かなくなったり、『システムリソースが不足しています』との警告メッセージが度々出たりします。友人に聞くと、Windows MEなら仕方がないと言いますが、それはどういう事なのでしょうか?
A.
ご質問にある症状は、Windows ME特有の問題ではありません。 Windows95、Windows98/98SE、すなわち98系OS(Operating System:コンピュータの操作を司る基本的なソフト)を使用するコンピュータ共有の問題です。原因はシステムリソースにあります。 このシステムリソースの不足で、コンピュータがフリーズ(動作しなくなる)したり、『システムリソースが不足しています』との警告メッセージがでたりするのです。
このシステムリソースの不足の問題は、OS自体の問題であって、コンピュータに装備するメモリーと呼ばれる RAM (Random Access Memory)の容量やハードディスクの容量を増加させても解決されません。 根本的に解決するにはOSを変更するしかないのが実情です。 事実Windows 2000/XPではこの問題はほとんど起こりません。 しかし、何が何でもOSを変更しなければならない訳でもありません。この問題は故障ではありませんので、上手く付き合って使用上問題にならないレベルにする事は可能です。今回は、その方法などについて述べたいと思います。
■ システムリソースとは?
それでは、初めにそもそもシステムリソースとは何なのでしょうか。 それは実行しているアプリケーションや表示されているウィンドウ/アイコン等の管理情報を記憶する領域のことで、 OSによって使用され、消費されるものです。 Win95/98/98SE/MEでは、用途により次の2種類のシステムリソースがあります。これらのリソースが不足すると、フリーズしたり、警告のメッセージが現れたりするのです。
- Userリソース(ウィンドウ管理)
アプリケーションの操作で開くダイアログやウィンドウなど、ユーザー操作のための情報を記憶する領域です。 具体的にはアプリケーションソフトのウィンドウやツールバー、ボタン、メニューなどを表示するために使われます。
- GDIリソース(グラフィックデバイス管理)
Windows プログラムが扱うグラフィックス表示関係の情報を記憶する領域です。 具体的には画面表示に使うフォントやビットマップ画像、アイコンなどを表示するために使われます。
■ システムリソースを増やすには?
コンピュータのフリーズや『システムリソースの不足』の警告は、上記のUser または GDIリソースのどちらかが不足した時に発生しますので、それらのリソースの消費を必要最小限に押さえることで、フリーズや『システムリソース不足』の警告の頻度を減らす事ができます。次の幾つかの方法があります。
- デスクトップのアイコンの数を減らす
デスクトップのアイコンはそれだけでシステムリソースを消費しますので、必要最小限にする事をお薦めします。アイコンに矢印が付いているものはショートカットアイコンですので、使用頻度の少ない物は削除しても問題ありません。 矢印のついていないアイコンは、それがプログラムやファイル本体である場合がありますので、削除する場合は注意しましょう。使用環境にもよりますが、アイコンの数は10個程度を目安にしては如何でしょうか? 使用頻度の少ない物は、フォルダを作成し、その中に入れるのも良い方法です。
- 壁紙を変更する
壁紙もかなりのリソースを消費します。 無地の壁紙が一番リソースを消費しません。壁紙が必ずしも必要でないのなら、以下の作業で (なし) に設定できます。
- スタート→設定→コントロールパネル→画面 とマウス左クリックします。
- [背景] タブで壁紙を 『なし』 に設定します。
- 画面下の『OK』ボタンをマウス左クリックし画面を閉じます。
- スクリーンセーバーを変更する
スクリーンセーバーも種類によっては CPU パワーやシステムリソースを消費します。もしスクリーンセーバーを使用するなら、3D表示以外を選択する事をお薦めします。スクリーンセーバーの設定は、次のように行ないます。
- スタート→設定→コントロールパネル→画面 とマウス左クリックします。
- [スクリーンセーバー] タブでスクリーンセーバーを好みのものに設定します。
- すぐ横の『設定』ボタンをマウス左クリックし画面を閉じます。
- 画面下の『OK』ボタンをマウス左クリックし画面を閉じます。
- 使用していないソフトは閉じる
幾つものソフトを起動すると、多くのウィンドウが開かれ、それだけ多くのシステムリソースを消費します。その時に使っていないソフトは、閉じるように心がけることで、使用するアプリケーションソフトのリソースを確保できます。
- Windows をリスタート(再起動)する
アプリケーションソフトが終了してもシステムリソースが完全に開放しないソフトが有ったり、アプリケーションエラーなどで、リソースを使ったまま終わったりすることがあります。 また、きちんとリソースの開放を行なうように設計されたソフトでも、完全に開放されない場合もあるようです。 このようなことから、多くのアプリケーションソフトを起動したり、長時間操作したりした後には、一度、コンピュータをリスタート(再起動)する事をお薦めします。 そうする事により、意味のないシステムリソースの浪費を無くす事ができます。
- タスクトレイから常駐アイコンを減らす
タスクトレイ(通常モニター画面の右下隅にある領域)には多くの常駐アイコンがセットされていますが、これらもシステムリソースを消費しています。 システムに関わる物が多く、無闇に削除すると致命的なことになりかねませんので、自分で理解していない物は削除しない方が懸命です。 ユーザーが必要に応じてインストールするアプリケーションソフトで、インストールするとタスクトレイにアイコンが現れるものは、殆どの場合、そのソフトのメニューやプロパティでいつでも解除設定ができます。 そこからタスクトレイの常駐アイコンを消すのが最も安全です。
- システム起動時に自動起動されるプロセスを停止
Windows はシステムを起動する時に、種々のプログラムを自動的に起動します。これらの中にはリソースを消費するものがありますので、常駐させる必要の無いものは起動しないように設定すると、システムリソースの消費を少なくできます。 しかしその判別は難しく、コンピュータの環境により異なりますので、良く分かっている人のアドバイスを受けて変更する事をお薦めします。
以上の対策をしても、フリーズやシステムリソース不足の警告が発生しなくなるわけではありません。頻度を減らす事ができるだけですので、それらが発生したときの対処方法もここで述べておきます。
■ フリーズした時の対処の方法は?
フリーズした場合は、コンピュータを再起動するしかありません。 その方法は、次の3通りの方法があります。 (1)が駄目なら(2)、(2)が駄目なら(3)の順序で行なうようにしてください。 注意すべき事は、フリーズするともうその時点で作業中のデータは保存できませんので、作業中は出来る限りまめに途中のデータを保存し、フリーズした時の損害を少なくするよう心がけましょう。
(1) Ctrl、Alt、Delキーを同時に押す
先ず、CtrlキーとAltキーを左手で同時に押します。 その状態を保ちつつ、右手でDelキーを押します。 一度押しても何の反応もなければ数度押します。 何度か押すうちに画面が変わり、メッセージが出ますが、それには構わず更に何度かDelキーを押すと通常再起動します。 それでも再起動しない場合は次の(2)の処理を行ないます。
(2) リセットボタンを押す
電源ボタンの傍に、通常電源ボタンより小さなリセットボタンがついています。 ピンで押さなければ押せないほどの小さなボタンの場合もあります。 それを押せば確実に再起動します。 このリセットボタンがない場合は、(3)の処理を行ないます。
(3) 電源ボタンを3~5秒程度押しつづける
電源ボタンを押してすぐ離すと、何の変化もないコンピュータもあります。 通常、3~5秒電源ボタンを押しつづけると確実に電源が切れます(シャットダウン)。 そしてもう一度電源ボタンを押すと、再起動します。
■ システムリソース不足の警告が出たときの対処の方法は?
システムリソース不足の警告が出た場合は、即座に、今作業中のデータを保存し、コンピュータをリスタート(再起動)してください。 そのまま使い続けると、フリーズする結果になり、作業中のデータを保存できなくなります。
■ システムリソース残量の確認の方法は?
Windows 95/98/ME では、次の方法で確認できます。
- デスクトップのマイコンピュータのアイコンをマウス左クリックします。
- 現れたエクスプローラーの画面上方にあるツールバーの『ヘルプ』をマウス左クリックします。
- 表示されたメニューから『バージョン情報』をマウス左クリックします。
- 現れた画面の下側に、『システムリソース XX%利用可能』と表示されます。
目安として、コンピュータの起動時直後に、システムリソースの残量が70%を大きく下回る場合は、上記の方法でシステムリソースを増やすことをお薦めします。
以上、システムリソース問題と付き合う方法を述べました。 Windows95/98/MEを使用している人は、 OSをアップグレードするか、上記の対処をした上でそのまま使い続けるか、悩むところです。 上記の対策をした上で尚且つ、フリーズや警告メッセージにお悩みなら、ユーザーがコンピュータの能力以上の事を期待している事になりますので、アップグレードの時期かもしれません。 反対にインターネットの閲覧、メールぐらいが主なコンピュータの用途なら、 Windows95/98/MEでも使い続ける事が出来ると思います。
情報提供者: 塚本 隆志 (T&M) 2005年5月2日