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メールデータの保存と復元編

 

Q.

新しいコンピューターに買い換えたのですが、今まで使っていたコンピューターのOutlook Expressにあるメールを新しいほうのコンピューターへ移すことってできますか?できるのなら、その方法を教えてください。

A.

今までに送受信した電子メールの中には、皆さんにとって、とても大切なものもあることと思います。例えば、仕事関係のメールで重要な取引に関わるものもあるでしょうし、あるいは、削除してしまいたくないような、どこか思い入れのあるメールなどもあることでしょう。

では、どうすれば、その大切なメールを残しておくことができるのでしょう。実は、そんなに難しいことではないのです。メールを保存しておくには、メールデータをバックアップすれば良いのです。

したがって、この質問のようにコンピューターを新しいものに買い換えたり、または、ハードディスクを交換したりした場合も、古いコンピューターのハードディスクにあるメールデータをバックアップして、新しい場所に復元するという作業をおこなえば、それで完了ということです。

ところで、実際に普段からメールも含めデータのバックアップを取っている方は、どれ位いるでしょうか。ひょっとしたら、大半の方がデータのバックアップを取っていないのではないでしょうか。バックアップをしていないと、いざという時に泣きを見ることになってしまいますので、必要なものはメールに限らず必ずバックアップを取るようにしてください。

さて、そもそもバックアップとは何か……覚えていますか?

 【復習】バックアップとは?

バックアップとは、コンピューターが壊れてしまったり、ウィルスなどが原因でコンピューター内のデータが消えてしまったり、あるいは、ウィンドウズを再インストールしたりする場合などに備えて、重要なファイルなどのデータをコピーして別の場所(例えば、DVDやCDまたはフロッピーなどのメディア、あるいはネットワーク上の他のコンピューターなど)に保存しておくことです。

つまり、重要なデータをバックアップしておけば、仮に使用中のコンピューターにトラブルが発生し、OS(オペレーティングシステム)の再インストールを余儀なくされても、その重要なデータは、バックアップを取った時点まで復元できるということです。詳しいバックアップ方法などに関しては、このコーナーにある「
バックアップ編」を参照してください。

さて、本題にもどりましょう。今回は、Outlook Express 6でのメールデータのバックアップとその復元の方法についての説明することにしましょう。

なお、Microsoft Officeプロダクトに含まれているメールソフトのOutlookとはバックアップの方法が多少違いますので間違いのないようにしてください。

 メールデータの保存方法

一般的にメールをバックアップするには、二つの方法があります。一つは、個々のメールデータを一つずつ保存する方法で、もう一つは、フォルダ内のメールデータをまとめて保存する方法です。

ここで作業を始める前に注意しておきたいのは、Outlook Expressに複数のユーザーのアカウントを作成している場合は、必ず保存したいメールデータのあるアカウントでログインするということです。

* メールを一つずつ保存する方法

この方法で保存したメールは、Outlook Expressを起動させなくても、保存先のフォルダ内にあるアイコンをダブルクリックすれば、一つの独立したファイルとして表示されメールを見ることが可能です。ただし、少数のメールデータを保存するには便利なのですが、逆に、保存したいメールの数が多い場合は、少々手間がかかってしまいますので、あまりお薦めの方法ではないかも知れません。

では、まずOutlook Expressを起動し、その中から保存したいメールをクリックして選択(ハイライト)します。次に、メニューバーの[ファイル]をクリックし、その中の[名前を付けて保存]をクリックします。すると、『メッセージに名前を付けて保存』というダイアログボックスが表示されますので、ここでは下のほうにある[ファイル名]のところで保存したいメールに適当なファイル名を付けて入力し、更に[ファイルの種類]のところが『メール(*.eml)』となっていることを確認します。次に、上のほうにある[保存する場所]でメールを保存する場所(例えば、マイドキュメントなど)を指定し、[保存]をクリックすれば、作業は完了です。あとは、必要な分だけこの作業を繰り返しおこなってください。

* メールをひとまとめに保存する方法

この方法でバックアップをすると『ローカルフォルダ』などにある「受信トレイ」や「送信済みアイテム」などのすべてのフォルダを一度に保存することができます。ただ、この方法では、一つずつ保存した時のように個別にメールを開けることはできません。保存したメールを開くには、バックアップしたファイルをOutlook Expressに復元する必要があります。もちろん、復元されたメールは、今までと同じような状態で見ることができるようになります。

つまり、今回の質問のように、今まで使っていたコンピューターにあるメールをすべて新しく買い換えたコンピューターに移したい場合は、この方法で保存して復元をすれば、メールは古いコンピューターにあった時と全く同じ状態で新しいコンピューターのOutlook Expressに戻ってくるということです。では、実際にやってみましょう。

まず、Outlook Expressを起動してメニューバーの[ツール]をクリックし、その中の[オプション]をクリックします。すると、『オプション』のダイアログボックスが表示されますので、上のほうにたくさん並んでいるタブの中から[メンテナンス]をクリックし、次に右側中央部ぐらいのところにある[保存フォルダ]をクリックしてください。そうすると、『保存場所』のダイアログボックスが表示されますので、そこにある「個人メッセージストアは下のフォルダに保存されています」にあるパス名をコピーします。コピーをするには、そこに書かれているパス(文字列)の始めの文字にマウスをもっていき、クリックしたままドラッグして最後の文字までハイライトをしたらクリックを解除します。次に、ハイライトした部分(パス)を右クリックして出てきたメニューから[コピー]をクリックしてください。もし、このコピー作業の仕方がよく分からない場合は、パス名を端から端までメモ用紙などに書きとめてください。では、ここまで終わったら、いま開いているウィンドウをすべて[OK]をクリックして閉じてください。

さて、次にタスクバーの[スタート]ボタンをクリックし、その中の[ファイル名を指定して実行」をクリックします。すると、『ファイル名を指定して実行』のダイアログボックスが表示されますので、[名前]のボックスの中にマウスをもっていき右クリックして、出てきたメニューの中から[貼り付け]をクリックしてください。ボックスの中に先程コピーしたパス名が表示されたら[OK]をクリックし、保存先のフォルダを表示します。先程コピーの仕方が分からずにパス名を書きとめた場合は、それと同じものをここに打ち込んでから[OK]をクリックしてください。ここで、保存先のフォルダ『Outlook Express』のウィンドウが表示されます。このフォルダの中にあるすべてのファイル(拡張子が.dbx)がメールデータですので、これを他の場所へコピーします。メニューバーの[編集]をクリックし、その中の[すべて選択]をクリックしてください。すると、フォルダ内のファイルがすべてハイライトされます。さて、すべてのファイルが選択されたら、再びメニューバーの[編集]をクリックし、今度はその中の[コピー]をクリックします。ここまで終わったら、開いている保存先のフォルダを閉じてください。

次に、バックアップしたメールデータを保存するフォルダを作成しましょう。ここでは、例としてデスクトップに『メールバックアップ_日付』(例えば、バックアップを実行した日が11月28日なら「メールバックアップ112805」など)という名前のフォルダを作成することにします。まず、デスクトップ上で何もないところを右クリックし、表示されたメニューの中の[新規作成]にマウスをもっていきます。すると、別のメニューが表示されますので、その中の[フォルダ]をクリックすると、デスクトップ上に『新しいフォルダ』が現れます。フォルダ名の部分がタイプ入力できるようになっているので『メールバックアップ_日付』とフォルダ名を入力し、[Enter]キーを押します。また、後でフォルダ名を変更する場合は、フォルダを右クリックし、出てきたメニューの中から[名前の変更]をクリックすると現在のフォルダ名がハイライトされますので、そのまま新しいフォルダ名を入力してください。

さて、『メールバックアップ_日付』フォルダが作成できたら、先程コピーしたメールデータを貼り付けましょう。まず、『メールバックアップ_日付』フォルダをダブルクリックして開きます。次にメニューバーの[編集]をクリックし、その中の[貼り付け]をクリックしてください。すると、『Outlook Express』フォルダからコピーしたメールデータは、すべて『メールバックアップ_日付』フォルダ内に貼り付けられます。

一応、ここまででメールデータをまとめて保存する作業は、終わったことになります。

ただ、これだけではまだ安心とは言えません。このように同じハードディスク内にデータを保存した場合、もし、そのハードディスク自体に物理的な不具合が生じた時などは、せっかく保存したデータも復元できなくなってしまうことがありますので、必ずCDやフロッピーなどの別のメディアにも保存しておいてください。このようにバックアップを別の場所にも保存しておくことが、より確かなバックアップだということです。

 メールデータの復元方法

では、今度は、バックアップしたメールデータをOutlook Expressに復元してみましょう。ここでは、先程デスクトップに作成した『メールバックアップ_日付』フォルダに保存したメールデータをOutlook Expressに復元します。

Outlook Express 6では、メッセージのインポート/エクスポートという機能を使うと、メールをまとめて復元することができます。

まず、Outlook Expressを起動します。メニューバーの[ファイル]をクリックし、その中の[インポート]にマウスをもっていくと、新たに別のメニューが現れますので[メッセージ]をクリックしてください。すると、『Outlook Expressインポート』のダイアログボックスが表示されます。《プログラムの選択》で「インポート元の電子メールプログラムを選択してください」のボックスの中から[Microsoft Outlook Express 6]をクリックして、[次へ]をクリックします。次に、『Outlook Express 6からインポート』のダイアログボックスが表示されますので、《場所の指定》で「Outlook Express 6ストアディレクトリからメールをインポートする」をクリックし、そこのラジオボタンがオンになったのを確認して[OK]をクリックします。さて、再び『Outlook Expressインポート』のダイアログボックスに戻りますので、《メッセージの場所》で[参照]をクリックします。今度は、『フォルダの参照』のダイアログボックスが現れますので、復元するメールデータを保存してあるフォルダ(ここでは、例としてデスクトップ上にある『メールバックアップ_日付』)をクリックして、[OK]をクリックします。『Outlook Expressインポート』のダイアログボックスで「メッセージが次の場所に見つかりました」というメッセージが表示されたら、指定したフォルダまでのパスが表示されていることを確認して[次へ]をクリックします。次に、《フォルダの選択》の画面が表示されますので、インポートするフォルダの種類を選択します。通常は、ここで[すべてのフォルダ]を選択し、バックアップしたメールデータのすべてを復元しますが、[選択されたフォルダ]を選んで、例えば「受信トレイ」や「送信済みアイテム」だけを復元することも可能です。今回は、[すべてのフォルダ]を選択することにして[次へ]をクリックします。すると、メッセージのインポートが開始され、インポートが終了すると、《インポートの完了》の画面が表示されます。これで、ひとまず復元の作業は終わりということになります。一応、選択したフォルダのメッセージが間違いなく復元されているかどうか、Outlook Expressで確認してみてください。

さて、これでメールデータの保存と復元の方法の説明は終わりです。何度も言うようですが、メールデータに限らず、万が一コンピューターに何か不都合が生じた時のために、重要なデータは必ずバックアップを取るようにしてください。なお、バックアップ作業をする際は、自己の責任でおこなってください。

 【付録】メールデータを手軽に保存・復元ができるソフト

メールデータのバックアップや復元をするのに、ちょっと便利な無料ソフトがありましたので紹介しておきましょう。

Outlook Expressでメールデータのバックアップを取るには、これまでに説明したように、すべて手作業でおこなわなくてはなりません。これから紹介するソフトは、それらをウィザードに従って数回クリックするだけで、保存したり、復元したりできてしまうのです。ちょっとだけ楽ができるかも知れませんね。

* Outlook Express Backup Free 1.0
まず、「Outlook Express Backup Free」を起動してバックアップの作業を行います。ウィザードの画面に従って[Next]を3回クリックして[Finish]をクリックすると、自動的にメールデータをマイドキュメントの中に独自のファイル形式で拡張子が.oebのファイルにして保存してくれます。

* Outlook Express Restore Wizard
また、復元をするには、「Outlook Express Restore Wizard」を起動し、「Browse」をクリックして、マイドキュメントの中にある.oebファイルをクリックし、[開く]をクリックします。次に[Next]をクリックして、出てきた画面で「Identities」の中から自分のアカウントをクリックし、[Next]を2回クリックして[Finish]をクリックすれば復元がおこなわれます。

どうですか?簡単でしょ。

注意事項としては、作成されるバックアップファイルには、「OEB112805.oeb」のように、ファイル名にバックアップが実行された日付が入るため、一日に何度もバックアップを実行するとファイルが上書きされてしまいます。同じ日に何度もバックアップを実行することは、できるだけ避けたほうが良いでしょう。

また、Outlook Expressで複数のユーザーアカウントを作成している場合は、メインのユーザーアカウントのメールデータしかバックアップできません。この辺は、無料版なので"あしからず"といったところでしょうか。

興味があって一度試して見たいという方は、両ソフトとも以下のウェブサイトからダウンロードできます。また、現段階では日本語版はなく、英語版しか提供されていないようです。一応、Windows 2000の日本語版とWindows XPの日本語版で動作の確認をしてみましたが、これといって問題はありませんでした。なお、このソフトを使用する際も、あくまでも自己責任でお願いします。

StaticBackup Inc. (ダウンロード)
http://www.staticbackup.com/outlook-express-backup-free/

ところで、ここでもう一つバックアップを取っておくと便利なのが、『アドレス帳』ではないでしょうか。では、次回は、今回の続編ということで、Outlook Express 6での『アドレス帳データの保存と復元』の方法を説明することにしましょう。

情報提供者: 斎藤 浩 (NSW) 2005年11月28日