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アドレス帳データの保存と復元編

 

Q.

万が一のときのために、Outlook Expressにあるアドレス帳をバックアップしておきたいのですが、その方法を教えてください。

A.

さて、今回は、前回の『メールデータの保存と復元編』の続編ということで、Outlook Expressでのアドレス帳の保存と復元について説明します。

前回の質問のように、コンピューターを新しいものに買い換えたり、あるいは、突然、登録しておいたアドレスが全部消えてしまったりした時に、新たに取引先や知人などのメールアドレスを一つずつ登録しなおすのは、とても手間がかかり面倒な作業だと思います。

また、ユーザーのなかには、アドレスを書き留めて置いたはずのメモが見つからなかったり、もらった名刺をどこかへしまい忘れたりして、相手のメールアドレスが分からなくなってしまい「どうしよう!」と大騒ぎになり、結局、電話をして聞く破目になりました。…なんて経験をされた方も多いのではないでしょうか。こんな時のためにも、アドレス帳のバックアップを取っておくと非常に便利です。

今回も、前回のメールデータの時と同様にOutlook Express 6でのアドレス帳データの保存と復元の方法を説明しましょう。

 アドレス帳の保存と復元の方法

一般的に、アドレス帳データをバックアップする方法には、二通りあります。一つは、「*.wab」ファイルで保存・復元する方法、もう一つは、「テキストファイル(CSV)」(Comma Separated Values - カンマ区切り)形式で保存・復元する方法です。

また、他にもアドレス帳のファイルが保管されているフォルダをそのままフォルダごと保存して復元する方法などもありますが、ここでは先の二つの方法のみの説明とします。

「*.wab」ファイルでのバックアップは比較的簡単で、再びOutlook Expressで復元するのであればこの方法で十分だと思います。また、「テキストファイル(CSV)」形式で保存した場合は、単純なテキストファイルで保存されるので、メモ帳などで簡単に編集したり、エクセルやOutlook Express以外のメールソフト、住所録ソフトなどでもデータを交換したり、確認したりすることができます。

Outlook Express 6では、アドレス帳のインポート/エクスポートという機能を使用するとアドレス帳を簡単にバックアップしたり、復元したりすることができます。それでは、実際にやってみましょう。

ここでもメールデータの時と同様に、Outlook Expressに複数のユーザーを作成している場合は、必ず保存したいアドレス帳を使っているアカウントでログインしてください。

 「*.wab」での保存と復元

ここでは、「*.wab」での保存と復元の方法を説明します。

* 「*.wab」でバックアップする方法

まず、Outlook Express 6を起動します。次に、ツールバーにある[アドレス]と書かれたアイコンをクリックしてアドレス帳を起動させます。もし、ツールバーに[アドレス]がない場合は、メニューバーの[ツール]をクリックして、その中の[アドレス帳]をクリックするとアドレス帳が起動します。表示されたアドレス帳の画面の左側にあるアドレス帳のファイルからバックアップをしたいファイル(例えば、「メインユーザーの連絡先」など)をクリックします。

次に、メニューバーの[ファイル]をクリックし、その中の[エクスポート]にマウスをもっていき、出てきたメニューから[アドレス帳]をクリックします。すると、『エクスポートするアドレス帳ファイルの選択』のダイアログボックスが現れます。ここで下のほうにある[ファイル名]のところで保存したいアドレス帳のファイル名、ここでは例として『アドレス帳_日付』(例えば、バックアップを実行した日が12月12日なら「アドレス帳121205」などと名前を付けます)を入力し、更に[ファイルの種類]のところが『アドレス帳ファイル(*.wab)』となっていることを確認します。

次に、上のほうにある[保存する場所]でこのファイルを保存する場所(例えば、マイドキュメントなど)を指定し、[保存]をクリックすれば、作業は完了です。こうすると、「アドレス帳が次の場所にエクスポートされました」というメッセージが表示されますので、[OK]をクリックしてください。これでアドレス帳の保存ができた訳です。ファイルを保存した場所を開いて確認してみてください。

また、ここで保存したデータ(アドレス)もメールデータの時と同様、必ずCDやフロッピーなどの別のメディアにも保存しておくようにしましょう。

* 「*.wab」のバックアップを復元する方法

では、今度は、バックアップしたアドレス帳をOutlook Expressに復元してみましょう。ここでは、上で保存した『アドレス帳_日付』というファイルを復元します。

先程と同じように、Outlook Expressを起動したら、ツールバーにある[アドレス]をクリックし、アドレス帳を起動させます。次に、メニューバーの[ファイル]をクリックし、その中の[インポート]にマウスをもっていき、出てきたメニューから[アドレス帳]をクリックしてください。すると今度は、『インポートするアドレス帳ファイルの選択』というダイアログボックスがあらわれますので、ファイルを保存した場所(例えば、マイドキュメントなど)をクリックし、その中にあるアドレス帳ファイル(ここでは、拡張子が.wabの『アドレス帳_日付』)を選択してから、右下のほうにある[開く]をクリックしてください。これで復元の作業が始まり、終了すると「インポートは完了しました」というメッセージが表示されますので[OK]をクリックして終わりです。確認のため、アドレス帳を開いてみてください。

 「テキストファイル(CVS)」での保存と復元

では、次に「テキストファイル(CVS)」での保存と復元の方法を説明しましょう。

* 「テキストファイル(CSV)」形式で保存する方法

Outlook Expressを起動したら、メニューバーの[ファイル]をクリックし、その中の[エクスポート]にマウスをもっていくと、別のメニューが現れますので、そこの[アドレス帳]をクリックします。すると、『アドレス帳エクスポートツール』というダイアログボックスが表示されますので、[テキストファイル(CSV)]を選択(ハイライト)し、[エクスポート]をクリックします。

次に、『CSVのエクスポート』というダイアログボックスが現れますので、エクスポート先とファイル名を指定します。ボックスの横にある[参照]をクリックすると、新たに『名前を付けて保存』のダイアログボックスが表示されますので、保存先(例えば、マイドキュメントなど)を選んでから、下の部分にある「ファイル名」のところに適当なファイル名(例えば、バックアップを実行した日が12月12日なら『アドレス帳121205』などと名前をつけます)を付けて入力し、その下の「ファイルの種類」のところがCVSファイル(*.cvs)となっていることを確認してから[保存]をクリックしてください。すると、再び『CVSのエクスポート』のダイアログボックスの画面に戻るので「エクスポート先のファイル名」のボックスに指定した保存先のパスが入っているのを確認したら、[次へ]をクリックしてください。

次に、「エクスポートするフィールドを選択してください」という画面に変わりますので、その中で保存したい項目をクリックしてチェックマークを入れます。もし、どの項目を選択したらいいのかがよく分からなかったら、全部にチェックマークを入れても大丈夫です。項目の選択が終わったら、[完了]をクリックするとエクスポートが始まり、「アドレス帳のエクスポートは正常に完了しました」というメッセージが表示されたら[OK]をクリックしてください。最後に、再び『アドレス帳エクスポートツール』のダイアログボックスに戻りますので、[閉じる]をクリックして保存作業は完了です。一応、指定した場所にCVSファイルがあるか確認してみてください。

ここでも、他のバックアップと同様にCDやフロッピーなどの別のメディアにも保存しておくようにしましょう。

* 「テキストファイル(CVS)」形式のバックアップを復元する方法

Outlook Expressを起動させ、メニューバーの[ファイル]をクリックし、その中の[インポート]にマウスをもっていき、現れた別のメニューの中から[ほかのアドレス帳]をクリックします。ここで気を付けて欲しいのは、メニューの中から選択する際に[アドレス帳]ではなく[ほかのアドレス帳]を選ばなくてはならないというところです。

さて、次に『アドレス帳インポートツール』というダイアログボックスが表示されますので、[テキストファイル(CVS)]を選択(ハイライト)してから[インポート]をクリックします。すると、『CVSのインポート』というダイアログボックスが現れますので、インポート元とファイル名を指定します。ボックスの横にある[参照]をクリックすると、新たに『ファイルを開く』というダイアログボックスが表示されますので、下のほうの「ファイルの種類」がCVSファイル(*.cvs)になっていることを確認してから保存したCVSファイル(ここでは、先程、例としてマイドキュメントに保存した拡張子が.cvsの『アドレス帳121205』)を指定して、[開く]をクリックしてください。再び『CVSのインポート』のダイアログボックスの画面に戻るので「インポートするファイルの選択」のボックスに指定した保存先のパスが入っているのを確認したら、[次へ]をクリックしてください。次に、「インポートするフィールドの割り当て」の画面になりますので、インポートしたい項目をクリックしてチェックマークを入れ、「テキストフィールド」と「アドレス帳フィールド」の項目が対応しているかを確認してください。

ここで、「インポートするフィールドの割り当て」の中にある「テキストフィールド」と「アドレス帳フィールド」について説明しておきます。テキストフィールドとは、インポートするアドレス帳ファイルの中の項目名で、アドレス帳フィールドとは、Outlook Expressにインポートした後にアドレス帳に表示される項目名のことです。もし、インポートするフィールドの割り当ての中に表示されているテキストフィールドとアドレス帳フィールドの割り当てが異なる場合は、下のほうにある[割り当ての変更]をクリックし、それらを変更してください。

確認の結果、割り当て項目に問題がなければ、次に[完了]をクリックしてください。すると、アドレス帳のインポートが始まりますので、「アドレス帳のインポートは正常に完了しました」というメッセージが表示されたら[OK]をクリックしてください。最後に、再び『アドレス帳のインポートツール』のダイアログボックスに戻りますので、[閉じる]をクリックして復元の作業は完了です。必要であれば、Outlook Expressのアドレス帳を確認してみてください。

以上で、アドレス帳の保存と復元は終わりです。この作業は、意外と簡単だったかも知れません。なお、バックアップの作業をする際は、自己の責任でおこなってください。

さて、二回に亘ってOutlook Express 6でのメールデータとアドレス帳データの保存と復元の方法について説明してきた訳ですが、このようにバックアップを取っておくことはとても重要なことです。あとで後悔しないためにも、必ずおこなっておいてください。

最後になりますが、仕事上、壊れてしまったコンピューターをお預かりすることが多い訳ですが、その際、意外と多くの方から「メールとアドレス帳は、なんとかセーブできませんか?」と聞かれます。

基本的に、ハードディスクが壊れてさえいなければ、メールデータに限らず、写真やドキュメントなどのデータもなんとか救える場合が多いのですが、当然、データを復元する作業にかかる費用は、修理代とは別になってしまいます。また、時と場合によっては、データを復元する作業のほうが、コンピューターを修理する作業よりも時間がかかってしまい、より高額になってしまうこともあります。更に、最悪の場合は、データを復元することができないこともありますので、重要なデータは、日頃からバックアップを取る習慣を付けておかないと、万が一のときに悲惨な結果を招くことになりかねません。

ユーザーのなかには、復元が不可能と判明した際に「重要なデータなんだ。残してもらわないと困る!」と怒りをぶつけてくる方もいますが、残念ながらその時は"もはや時すでに遅し"で、テクニシャンに文句を言ったところで、問題はなにも解決しないのです。やはり、そうならないようにするためにも、普段からバックアップをし忘れないように、十分に注意をしてください。

情報提供者: 斎藤 浩 (NSW) 2005年12月12日