一寸先は闇 ~ ディスプレイアダプタ消しちゃった!
一般ユーザーって、意外と無茶をしちゃいます。
昨年、うちでパソコン本体を購入していただいたお宅での出来事なんですが…。
パソコン本体は、Gamerでもそこそこ楽しめる「中の上」レベルのものをうちから購入していただきました。ただ、モニターは、自分の好みのものがあるというので、他で買って自分で取り付けるからいらないということだったんです。っで、お約束の納品日にパソコン本体をお届けし、設定作業をするのに以前から使っていたというLCDモニターを接続し、すべてのセットアップを完了させ、「ありがとうございました~ぁ」と、その日は引き上げたのでありました。
とっ、っところが…、次の日あたりに新しいモニターを購入してきて自分で接続をしたらしいんですが、どうやら、ユティリティーソフトなどをインストールした後、解像度などの画面設定が上手くできなかったようで、なんだかんだやっているうちに「これかなぁ?まっ、いいっか、えぇ~いっ!」ってな感じで“カチッ”とワンクリックしたそうな…。っで、どうやら、たった一つしかないディスプレイアダプタを『削除』してしまったようであります。
まっ、とにかく、どうなっているのかみて診てみました。

普通だったら問題ないでしょ。単に再起動すれば、プラグアンドプレイでWindows標準のディスプレイアダプタ拾ってくれるから…、はい、再起動。“ピィッ”っと鳴ってPOST(Power On Self Test)はOK。画面上ではBIOSが表示され、ハードディスクもちゃんと動いてます。
…んっ??Windowsが出てこない。でも、Windowsは着実に起動している様子。映らない?なんで?…もしかして、VGA無効にしちゃったの?それとも、ビデオカードのドライバーをなんかしちゃった?あれっ、なんかコンフリクトしてる??
じゃぁ仕方ない、とりあえずドライバー再インストールしよっと…。えっと、CD入れて、ブオォーン・・・・・・・・・・・・・・・。
のぉ~~~~~~っ!!…画面映らないから、インストール作業できないじゃん。
皆さん、これはやっちゃダメです!!ディスプレイアダプタが一つの場合は、やってはなりませぬぞ。なんせ、Windows(OS)は立ち上がっているんですが、とにかくディスプレイが真っ暗でなんにも見えない!お先真っ暗!状態になっちゃうんです。仮に、ディスプレイアダプターを複数設置している場合は、一つ消してしまっても大丈夫なんですが、一般的には複数付けているユーザーは、あまりいませんね。
また、例えば、誤って削除してしまったものがサウンドコントローラーやネットワークアダプタだったとしましょう。この場合は、ドライバーCDからディバイスドライバーをインストールしたり、メーカーのウェブサイトからそれをダウンロードして再インストールしちゃえば良い訳ですわ。つぅ~か、根本的に、自分が今どんなことをしているのかをモニターを通して見てられるんで、こういう一連の作業ができる訳なんですよ。
でも…、ディスプレイアダプタの場合は、それが無いとモニターになんにも見えない。なんせ、画面になにも映らない訳ですから、文字も見えなければ絵も見えない。つまり、Windowsは動いていても操作ができない…。自分がどこを見ているのかも、どこをクリックして良いのかも、DOSを使おうにも文字もなんにも見えな~い!ってことです。だから、ディスプレイのディバイスドライバーをインストールしなおしたくても、インストールすることができない。
ともかく、VGAレベルの画面でもいいから見えるようにしないと、どうにも復旧作業が進まない。
この場合、BIOS(必要であれば、CMOSクリアもしてみましょう。これでうまくいったらナイスです。)は、グラフィックカード(ビデオカード)のヤツが居ることを認識してるんですが、Windowsがそれに気づかない、いや、気づけない状態になってしまっているんですね。パソコンを再起動してWindows標準ディスプレイアダプタを拾ってくれれば“御の字”、ってか超ラッキーですね。
さて、再起動しても変化無しの場合…、もし、別のグラフィックカードやモニターを持っているならそれを取り付けてみたり、Windows拡張オプションメニューまでは表示されるなら、メニュー内の「VGAモードを有効する」を試してみたり、Windowsをセーフモードで立ち上げてみたりといろいろやってみましょう。それで画面が表示されるようになれば、もちろん修復可能です。また、Windows OSのCD(DVD)を使って修復コンソールなんかも試してみましょう。
ところが、これらの作業をしても画面になにも表示されない場合は、悲惨な結末が待っています。そう、Windowsの再インストールです。
っで、今回の場合はというと、いろいろと手は尽くしてみましたが…、結局、OSの再インストールということになりました。
「え゛~ぇっ!たった一日でOSの入れ替えすっか、せっかく何時間もかけてインストール(OSだけじゃないんです)したのに!!」…ってのが、本音だったんですが、まぁ、やっちゃったものはしょうがないですね。
お客さんにしたって高い授業料ですよね。今度は、修理代がかかちゃうんだから。えっ?Warranty(保証)は効かないのかって?う~ん、人情的にはそうしてあげたいのは山々なんですが…。これはどう考えてもパソコンのハードウェアやソフトウェアのトラブルではなく、人為的ミス、ユーザーディフェクト…でしょう。しかも、モニターは自分で他から購入してきた訳ですし…。残念ながら、保証もきかなければ、データの補償もありません。
でもまぁ、失敗は成功の元って言うじゃないですか。これで、ディスプレイアダプターを削除したらどうなるか分かった訳ですから。
少なからず、我々テクニシャンだって失敗?を経験したこともあるし、壁にぶち当たれば、その都度、試行錯誤しながら解決して覚えてきたこともたくさんある訳ですから。
ソクラテスもプラトンもニーチェもサルトルも、♪み~んな、悩んでおっきくなったぁ~っ♪…んじゃないですかね。サントリーウィスキー飲んで、♪俺もお前も大物だ~!
ところで、ちょっと調べてみたら、これやっちゃったことがあるっていう人、意外といるみたいですね。
しかし、今回のように、パソコン買ってすぐやっちゃったってのは、…珍しいケースかもしれないです。
2008年1月30日